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COLUMN

第三者への事業承継が必要な理由

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1つ目のデータは、厚生労働省が2年に一度行っている調査で、診療所に従事する医師・歯科医師の年齢構成、平均年齢です。
2018年の調査では、診療所(クリニック)に勤務する医師の平均年齢は60.0歳です。また、60~69歳が、29.6%、70歳以上が、20.2%となっており、約2人に1人の医師が、60歳以上という年齢構成です。

2つ目のデータは、2017年に調査された、施設別の後継者不在率です。
調査時点で、後継者が決まっていない施設は、有床診療所で79.3%、無床診療所では89.3%の診療所が、後継者が不在/未定となっています。
仮に親子共に医師であっても、特に都市圏以外では、地域の将来性に対する不安感から、親が子に承継させたくない、子が親からの承継に二の足を踏むといったケースが増えてきていることも要因となっています。

出典:日本医師会総合政策研究機構 医業承継の現状と課題  

医師は高齢化していて、後継者が不在/未定となっているクリニックも多くあること、医療業界以外では、第三者への事業承継の件数は増えてきており、広く知られる手法となりつつあることが、お分かり頂けたことと思います。

高齢化、少子化の問題は、他の産業と同様にクリニックにも着実に迫ってきています。実際に第三者への事業承継を行うか否かに関わらず、選択肢として排除せず、幅広く情報収集をし続けることが重要です。