M&A一口コラム(Vol.1)

TVCMでも数多く放映されるようになったM&A、以前は大企業を中心としたごく一部の領域で繰り広げられ、またその印象も【乗っ取り・ハゲタカファンド】などネガティヴなイメージが先行をしていたため、一般的には認知度が低くかつ身近な話として(対岸の話程度)考えられなかった面もあるのですが、
最近では

◇医療法人も
◇個人開業クリニックも
◇農業法人も
◇個人事業主も
◇赤字企業も

実に様々な事業体でM&Aが検討され、実際にM&Aが行われるようになりました。
今日はM&Aの検討から取引成立までの簡単な流れ、またどのくらいの期間がかかるのかを簡単に説明したいと思います。

【一連の流れ】

*NDA:秘密保持契約
*FA:ファイナンシャルアドバイザー(M&Aを担当するためのコンサルタント)
*意向表明:買い手側から【買いたい!】という意向を書面で提出してもらうこと
*基本合意書:買い手側企業との間の基本的な契約。交渉企業を明確にし、かつ凡その譲渡金額を明記する
*DD:デューディリジェンス。買収監査のこと。買い手側から財務、法務、労務、IT、業務などさまざまな面から徹底的な調査が行われ、譲渡金額の妥当性や潜在リスクの回避などが行われる

あくまでも上記は一般的な流れです。案件によってはもっと複雑なルートをたどることになります。
上記のフェーズはどれも大切なものなのですが、最も重要なものの一つに【相手探し】となります。

もちろん金額は決定に対して重要な要素の一つですが、私が最も大切な要素と考えているのはお互いの想いではないかと思います(きれいごとでもなんでもありません)。
売り手側の経営者様は家族との時間以上の時間を会社経営に費やしてきました。苦楽をともにしてきた会社の売却、そこは言葉に尽くせないものがあります。その“想い”を理解し引き継いでくれる会社に託したい、その想いを私は大切にしたいと心から思っています。

またM&A成立までの期間については、

 ・一般的には6~12か月以上
 ・早くても4~6か月以上

はかかります。早い期間でまとめられる、というコンサルティング会社がありますが、私は短期間で、というものは否定的です。そこには必ずと言っていいほど“落とし穴”があると考えるからです。
落とし穴はお互いのリスクです。抜けがないように、十分なすり合わせをするためにも余裕を持ったスケジュール設定が大切です。
少なくとも1年はかかる、その気持ちで臨みたいところです。

当社のM&A専門サイトはこちらです。(外部リンク)

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