職務経歴書は、履歴書に比べ正解がありません。このため人によっては、経歴やスキルだけを記載している人も少なくはありません。
簡素化した職務経歴書を提出される方ほど、志望動機も数行で終わっている人が多いのが特徴です。時折、志望動機が空欄の方も多く、特にご年齢が上がるほど応募書類が簡素化される印象を受けます。

人気企業のほとんどは、書類選考がつきものです。
にもかかわらず「何が出来るのか」について、過去の経験を連ねるだけでは、何が得意な方なのかが見えてこないのです。書き方が分からず経験を連ねているだけであったとしても、「言葉が足りない方」と印象を受けます。そうなりますと、この方のコミュニケーション能力はどうなのか、などの不安材料となります。

使用する語彙についても同様です。何気なく使う言葉一つで、自信の無さが伺えるものです。
例えば「未経験職種でありますが、●●職に応募いたします」など記載があると、「経験が無いので手取り足取り教えてください」と感じてしまいます。未経験の時こそ熱意や覚悟が欲しいので、未経験だけど●●には自信があります。など、経験が足りない点を補える魅力や熱意を人事は知りたいのです。

また自信がない時ほど、伝える言葉が回りくどくなるようです。「頑張りたいと思っております」などは私が担当する職業訓練校の受講生9割の方が使用します。これも熱意や覚悟を伝えたいのであれば「頑張ります」で充分ではありませんか。
このように何気ない言葉が、皆さんのお人柄を伝えていることをお忘れなく。

現在はA4一枚の企画書など、巷では流行っております。確かにまとめる力は必要ですが、簡素になり過ぎると何が得意なのか理解がされづらくなります。「どうそ、察して下さい」だと、なかなか内定は貰い難いのが現状です。
以上のように、応募書類でも積極性が相手に伝わるように作る必要があります。